データ活用人材育成支援プログラムについて
データ活用業界の現状
この記事を読まれているあなたはシステムエンジニア出身でしょうか、それともマーケターや企画部門、営業、営業事務などのエンジニア以外の方々でしょうか。
ほんの数年前まではデータ活用の話はシステムエンジニアの領域でした。しかし今では実際にビジネスをする現場層の方がより高度なデータ分析を求める環境となりました。
少し細かく言うと、今までのデータ活用はシステムエンジニアの方がレポートを開発したり、現場の方は軸をちょっと変えるだけで分析ができるようなデータマートを構築してきましたが、徐々にこの領域も現場の方々で管理をするようになったと言うことですね。
こうすることができるようになった要因のひとつに”ツールの進化”があります。例えばTableauやPower BIのようなセルフサービスBIの台頭することにより、現場層が自由自在にデータを活用するようになってきました。そうするとデータの加工の重要性が増し、Tableau PrepやtroccoのようなクラウドETLツールに注目が集まっています。
現場層にこれから求められるもの
ツールが進化することにより、データ活用は完全に現場の方々だけで運用できるようになるかというと、そうではないと思います。
どうしても必要になってしまうものは”最低限のデータ活用の知識“です。
データベースについて、SQLについて、プログラミングについて。そのどれもを極める必要はありませんがどのように動くものなのかと言う概念を理解する必要があります。
なぜなら、どのツールもこれらの知識の上に成り立っているからです。全体地図を脳内に入れておかないとこのツールの操作は何のためにやっているかが理解できないのです。
データ活用人材育成支援プログラムについて
そのような課題を解決するために、国産BIツールのメーカーであるウイングアーク1st株式会社ではデータ活用人材育成支援というプログラムを用意しています。システム構築のない現場層がツールを使いこなすための前提知識を網羅した学習コンテンツを用意しているのです。
このコンテンツの冒頭には以下のように記されています。
データをビジネスに活かすために必要な基礎知識と、実務でデータを効果的に活用できる”データ活用力”を養うための包括的な学習プログラムです。
BIツールの効果的な活用には、ツールの使い方だけではなく、データを正しく扱う基礎力を養うことも重要です。
ウイングアーク1stでは、データを効率的に管理・分析できる土台を構築し、データ活用力を深めることで
この知識はウイングアーク1st製品の利用者だけでなく、他ツールに触れている方々にもお役に立つ内容となっております。
重要なポイント
この手のコンテンツに類似したものは世の中にたくさんあります。でもこのデータ活用人材育成支援プログラムには決定的な違いがあります。
それは情報が最低限であるというところです。
例えばSQLの本であれば初心者でもエンジニア向けに作られています。300ページくらいあったりもしますね。SQLを網羅して書いているので大変なボリュームです。
エンジニアではないあなたはこの本を学習するのに大変なコストをかけます。コストとは金額ではなく時間と苦労です。
本コンテンツはデータ活用人材になる最初の一歩というテーマなので、ボリュームがありません。ゆえに網羅性もありません。
最初の一歩を学習コストをかけることなく乗り越えるということを重要としています。
エンジニアの方から見たら「情報が不足してないか?」と思うかもしれません。あくまで最初の一歩を超える前提なのでその通りです。このコンテンツでポジティブに学習された方々でしたら、そこから新しい情報を学んでいけると思っています。
“データベース”、”SQL”、”プログラミング”という単語はシステムエンジニア以外の人は「私には無理!」って思ってしまう言葉なのです。その一歩を超えるコンテンツとしてご活用ください。
コンテンツの紹介
コンテンツは3つあります。
- データベースのきほん
- はじめてのSQL
- プログラミング的思考
そのそれぞれについて詳細の解説記事を書いていますが、ここでも少しだけ触れたいと思います。
データベースのきほん
学習の目安時間は30分で、5本の動画を見て学習します。
一般的な”データベース”の知識から入り、大福帳やテーブル同士の結合、そしてツールにどうやってデータを持ってくるのか(手動?自動?)などの解説をしています。
ITベンダーや情報システム部門がどのようにしてデータを持ってきているのかを学習することで、自分が新しいデータを取得する必要が出てきたときの参考になります。
詳細はこちらの記事に記載しています。
はじめてのSQL
学習の目安時間は150分で、実際にSQLを書きながらの体験学習となります。
こちらはDr.SumというDWHツールがある前提で作られているので、Dr.Sumを持っていない方はコンテンツを読み込んでいく形式です。
SQLの中でもデータ活用で頻出するSELECT句を中心に解説をしています。
詳細はこちらの記事に記載しています。
プログラミング的思考
学習の目安時間は150分で、コンテンツを読み込んでいく学習となります。
昨今のツールはノーコードツールと呼ばれ、プログラミングをせずに画面上の操作だけで作り上げていくものとなっております。しかし”条件”や”反復”などプログラミングに必要な概念は習熟している必要があります。本コンテンツはそれらの最低限のプログラミングの考え方を学べる内容となっております。
詳細はこちらの記事に記載しています。
さいごに
長い将来で見ればこれらの知識を必要とすることなく、データ活用ができる未来が来るかもしれません。しかし日本の中ではもう数年は最低限の知識が必要となると感じます。
重要なのは不確定な未来を待つのではなく、今この場から動き出す”姿勢”だと思います。またデータへの強さはポータブルスキルとなり、個々の強みとなるでしょう。
ぜひ気軽にコンテンツをご覧になっていただけると幸いです。