コミュニティ

データサイエンスの講師になりました。教室から始める、新しい挑戦

Ryosuke Ishii

この春から、とある大学のデータサイエンス科に講師として加わることになりました。

100人近くの大学生に統計・Excel・Tableauを教えます。

学生たちをデータサイエンティストにすることが目標ではありません。
目指したいのはもっと手前のところ――データを“遠い世界の話”ではなく、“身近な選択の道具”として捉えてもらうこと。

将来の進路に迷ったとき。
誰かと意見が食い違ったとき。
何を優先すべきか悩んだとき。

そんな場面で、自分の頭で考え、データを根拠にして行動できるようになってほしい。
そのための“考える筋トレ”の一部を、授業の中で届けていきます。

社会でつまずかないために、“考え方”を先に育てる

私はこれまで、社会人として多くの「教育の場」に関わってきました。
新人教育、後輩指導、社内のOJT、そしてBIツールの導入や活用支援を行うお客様向けのトレーニングやチームビルディングまで。
数えきれないほどの“教える機会”を経験してきました。

だからこそ、はっきりと言えることがあります。
データを「正しく使える人」と「うまく使えない人」との差は、ツールの知識や操作の差ではないということです。

本当の違いは、「統計的な考え方」や「数字を根拠に考える力」が身についているかどうか。

どれだけツールが便利になっても、
「数字の見方」や「根拠の立て方」が曖昧なままだと、正しく使いこなすことはできません。
それは、私自身が研修や実務支援の現場で何度も見てきた、リアルな課題です。

そして大人になってからこれらを学ぶのには大変な工数がかかります。頭の中に下地がある状態から新しい概念を入れていく作業となるからです。

だからこそ、社会人になる前から、
“統計学の基礎”や“数字を根拠にする思考”を、特別な知識ではなく「日常的な感覚」にしてほしい
頭の引き出しの、すぐ手に届く場所に置いておいてほしいと考えておりました。

同じ方向を向いていた、教育への想い

私が大学で講師を務めようと決めたのは、
学生たちが将来、自分の判断や行動の中に“データ”を自然に組み込めるようになってほしいからです。

データサイエンティストを育てたいわけではなく、
「データと共に生きる人」を増やしたい。
そう強く思ったからです。

そして何より、今回お声がけいただいた大学の教育方針が、
私がこれまで心の中で思い描いていたことと、同じ方向を向いていたのです。

  • “データを特別なものにせず、当たり前のものにする教育”
  • “考え方の基礎を根付かせるアプローチ”

まさにそれを、すでに大学として実践しようとしている。
その姿勢に強く惹かれて、「このチームの一員になりたい」と心から思いました。

教えることで、また学び直す

教える立場に立つと、自分の中の曖昧さが浮き彫りになります。
「ちゃんと伝えられるか?」「自分は理解しているか?」
そんな問いが、日々の授業の中で何度も自分に返ってきます。

だからこそ、私はこの取り組みを“データパレードとしての挑戦”だと捉えています。
一人の講師としてだけでなく、現場の声や悩みを知っている私たちだからこそできる「橋渡し」があると信じているからです。

そして、学生たちの「なんで?」「どうして?」という問いに向き合いながら、
私自身もまた、データの本質や“伝える力”について、学び直していくつもりです。

この授業で伝えたいこと

この授業を通して伝えたいのは、
「データを扱えること」がゴールじゃない。
データを通して、自分で考え、選び、動ける人になること。

その最初の一歩を、教室で一緒に踏み出せたら。
そう願って、春からまた新しい挑戦を始めます。

ABOUT ME
石井 亮介(りょうさん)
石井 亮介(りょうさん)
データパレード 代表取締役
㈱データパレードの代表取締役で高田馬場の町中華のChief Data Officerをしています。 BIツールのセールスエンジニア・システムエンジニア・カスタマーサクセス歴10年以上経験、データエンジニア領域とコンサルティングが得意です。また大学でデータサイエンスの講師をしています。BIツール研究所・DMS Cubeなどデータ系コミュニティーのアンバサダーをしています
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