伝える力の筋トレ〜AIがうまく使えないのは「AIのせい」じゃない?〜

「AIをうまく使いこなせない」「AIに話しかけても思った通りの答えが返ってこない」——そんな声をよく聞きます。
でも、それって本当にAIのせいでしょうか?
実はその原因、「伝える力」にあるかもしれません。
なぜなら、AIとのやり取りって、まさに“人に何かを伝える”スキルが問われる場面だからです。
特に、頭の中のアイデアを言語化して、相手に理解してもらうための「言葉の筋力」が問われる。これがないと、いくらAIが賢くても、こちらの意図はうまく伝わりません。
筆者について:伝えることを“仕事”にしてきた人間です

これまで10年以上、OJT(On-the-Job Training)を通じて、新卒や後輩の教育・トレーニングを担当してきました。
特に意識していたのは、「目的をしっかり伝えたうえで、手段は自分で考えてもらう」こと。そのためには、常に明確な言葉を選び、「なぜそれをするのか」を丁寧に説明することが必要でした。
また、プレゼンテーションや社内研修など、大勢の人に向けて話す機会も多く、「伝える力」は私の中で自然と磨かれてきました。
だからこそ、AIと会話することに、さほど違和感を感じていません。「AIと話す=後輩に指示を出す」と似ているからです。

人と一緒に行動するときに、自分の考えをいかにして正確に伝えたらいいのかをたくさん考えてきました
AIとの会話は、後輩への指示と同じ

AIとのやりとりで必要なのは、
- 目的を伝える
- 背景を共有する
- どう返してほしいかを伝える
この3点です。これってまさに、後輩や部下に仕事を依頼するときに必要なことと同じなんです。
「〇〇を作って」ではなく、「××の会議で使うから、△△という視点を入れて、□□みたいな形でまとめてくれる?」と伝える。
これができれば、AIだって人だって、ちゃんと動いてくれます。
なぜ多くの人が“伝えられない”のか?

それは、普段から「伝える力」を鍛えていないからです。
多くの人は、日常会話で言葉を曖昧に使っています。
- 主語が抜ける
- 修飾語が雑になる
- ゴールがはっきりしない
そんな話し方に慣れてしまっていると、いざAIに頼もうとしたときに「何をどう伝えればいいかわからない」状態に陥ります。
つまり、「伝える力」は日々の習慣なんです。
伝える力は“筋肉”。鍛えれば伸びる!

「伝える力」は才能ではありません。筋肉と同じで、意識して鍛えれば誰でも強くなります。
鍛え方はシンプル。
- 普段の会話で、できるだけ主語と目的語を明確にする
- なぜそれを言うのか、背景をセットで伝えるクセをつける
- AIを使って、指示の出し方を練習してみる
AIは“指示に正直”な存在なので、自分の伝え方のクセや弱点がそのまま返ってきます。
つまり、最高のトレーニング相手なんです!
AI時代の“最強スキル”=伝える力

これから先、AIを使うスキルは当たり前になります。でも、その前提として必要なのは「何をどう伝えるか」なんです。
- 資料作り
- チャットやメールでの情報共有
- 業務引き継ぎ
- プレゼン
全部に共通してるのは、“言葉で伝える力”。この筋肉があれば、どんなツールや時代が来ても、ちゃんと対応できます。
さいごに:伝える力の筋トレ、始めてみよう

AIとうまく会話できるかどうかで、自分の「伝える力」がよく分かります。
もし、「うまく伝えられないな」と感じたら、それは伸びしろです。
まずは、今日から少しだけ意識してみましょう。
- 主語をつける
- 背景を添える
- ゴールを明確にする
この3つを意識するだけで、伝える力はグンと伸びていきます。
AI時代を生き抜くには、言葉という筋肉を鍛えること。さぁ、今日から一緒に“伝える力の筋トレ”、始めてみましょう!