データ取得

業務アプリがつくれるツール、それがMotionBoard【BIを超えろ】

Ryosuke Ishii

MotionBoardの何がBIを超えているのか

いきなりBIを超えると書きましたが、いったい何のことでしょうか。この記事ではBIの範疇外の機能であるデータ入力について紹介をしていきます。

最初にお伝えしますと、この機能がないから他のBIツールがよくないというつもりはまったくありません。もし”BIツール”というカテゴリー内で比較をするとしたら、ここは評価対象外の機能だと思います。

MotionBoardのBIを超えた部分についての紹介はこちらの記事で記しております。

あわせて読みたい
MotionBoardの推しポイントを紹介する【りょうさん】
MotionBoardの推しポイントを紹介する【りょうさん】

BIツールの定義

BIツールの定義をいろいろと調査してみましたが、一番しっくりくる説明がTableauの紹介文でした。

BI ツールとは、企業が蓄積するさまざまなデータを集約してビジュアル化(可視化)し、分析し、インサイトを得ることで、データにもとづいた意思決定や課題解決を支援するツールです。

BI ツールとは?便利な機能や利用のメリット、選び方

ちょっとまとめると、データを

  • 集約
  • 可視化
  • 分析

をして、意思決定や課題解決の支援するということになります。

ここで出てくる通り、データの登録・入力はBIツールの範疇外となります。あくまでデータを取得してくるという前提になります。

この定義はこれからも変わることはないかなと思います。餅は餅屋、データの登録はデータの登録専門のアプリに任せるべきと。

なぜMotionBoardはデータ入力ができるようになったのか

MotionBoardは日本のメーカーが日本の課題解決のためにつくっているツールです。その要望の中のひとつにデータ入力があったそうです。ただ最初はそんなに難しい機能というわけでもありませんでした。

例えばホームページのPV数を見ていると、突然ある特定の日だけPV数が伸びたというタイミングがあります。テレビに出たときなどがそうですね。こういったイベント情報をダッシュボードの画面上から登録しておいて、この日のチャートが表示されたときにそのコメントが表示されるようにしたいです。

このようなときに、日付とイベント内容をデータベースに登録できたらいいですよね。MotionBoardの入力機能はまずはこういった課題を解決するためについた機能だと思います。

どこまで入力制御ができるか

さて、ここまでをエンジニアの方が聞くと、すごく気になることがあると思います。

  • 何人くらいが同時入力できるのか
  • サーバー負荷はどれくらいかかるのか
  • 排他制御はできるのか

などなどです。

これは私の個人的な感想になりますが、数百人が同時にデータベースに書き込みに行く仕組みには不向きだと思います。もちろんハードウェアや作り方を徹底すれば実現できますが、それこそ餅は餅屋の世界で、高度な機能が求められる際は入力に特化した仕組みを用意するといいでしょう。

ひとつの例を紹介します。下図はMotionBoardで作成した負荷状況可視化ダッシュボードです。

データ入力のフォーマットが指定でき、登録されたデータは即ダッシュボードに反映される仕組みです。

このボードの業務を考えると、複数の人が同時に「保存」ボタンを押すわけではないので、負荷も多くかかりません。

業務アプリがつくれるとは何なのか

MotionBoardのメーカーであるウイングアーク1st社の公式サイト Sample Galleryにデータ入力機能を有したダッシュボードのサンプルがあります。

ウイングアーク1st公式情報
業務アプリ(入力機能の活用)- Sample Gallery -
業務アプリ(入力機能の活用)- Sample Gallery –

ビジネスの現場にいるとExcelをつかってデータ入力+可視化をするパターンが多いと思います。それらをこのようにMotionBoardに変えられると、ひとつのデータベースにデータが集約されるので、このデータを活用した可視化が行えます。

脱Excelをする

可能な限りExcelで行なっている業務はツールに置き換えたいです。その理由はデータを一箇所に集めることができるからです。

別のサイトですが、下記の記事にExcel作業をMotionBoardに置き換えるメリットについて紹介していますので、ぜひご覧ください。

あわせて読みたい
【脱Excel】MotionBoardの入力機能で業務アプリをつくる
【脱Excel】MotionBoardの入力機能で業務アプリをつくる

データ入力と集計が同時にできることの魅力

業務アプリがつくれると、今まで満足に活用できなかったデータを貯めて効果的に活用することができます。

ノーコードツールなどでも、もちろん業務アプリをつくれます。しかし”データを貯める”という観点が不足しているので、業務上蓄積されたデータを活用するためには、そのデータをデータベースに入れ替える必要があります。

MotionBoardはデータ登録先のデータベースを選ぶことができます。DWHで活用しているデータベースにデータを入力するようにすれば、そのデータを使ってすぐにデータの可視化ができます。

MotionBoardのデータを入力する機能とデータの可視化をする機能をあわせると、登録されたデータが即反映される、さらにデータはデータベースに貯まるので、他の用途でも活用ができます。

データを効果的に貯めることが重要

繰り返しになりますが、MotionBoardを使うとデータを一箇所にあつめることができます。車内にあるExcelの入力の仕組みだとデータを一箇所に蓄積することが難しいです。

部門管理のデータを一箇所に集め、必要であれば他部門にデータを公開すると、社内全体のデータの整合性を管理することができます。

さいごに

データ入力はBIツールの埒外の機能です。しかしデータ入力をしてデータを一箇所に保管し、そのデータを活用することで、より強力に意思決定の支援をできると考えます。

どのBIツールが自社に合うかをお考えの方に、ぜひMotionBoardも検討していただけると幸いです。

あわせて読みたい
MotionBoardの推しポイントを紹介する【りょうさん】
MotionBoardの推しポイントを紹介する【りょうさん】

ABOUT ME
石井 亮介(りょうさん)
石井 亮介(りょうさん)
データパレード 代表取締役
㈱データパレードの代表取締役で高田馬場の町中華のChief Data Officerをしています。 BIツールのセールスエンジニア・システムエンジニア・カスタマーサクセス歴10年以上経験、データエンジニア領域とコンサルティングが得意です。BIツール研究所・DMS Cubeなどデータ系コミュニティーのアンバサダーをしています
記事URLをコピーしました